mokusiroについて
2009年、冬のこと
僕は自分のオリジナルブランドの服を都内や地方のお店へ卸していました。
結局は他力本願だったように思います。
すごく悩んで”お店”を始めました。
作り手から売り手になったのです。
約半年、僕じゃない誰かが考えてくれた素敵な洋服を販売するだけでは、
満足できなくなってきました。
冬の匂いがし始めたある日。
接客中に、雪が降ってきました。
その白い雪が
地面のザラついたグレーのアスファルトへ
音もなく落ちていく光景がすごくきれいでした。
直感的に、白とグレーだけの洋服を創りたいと思ったんです。
シンプルに杢(モク)グレー+白(シロ)を重ね合わせて
mokusiro(モクシロ)というブランドが生まれました。
2010年春
洗いざらしで着られるような白いコットンのシャツが完成。
これがmokusiroのスタートでした。
杢グレーと白のみのアイテムを創造すること。
色・素材を最大限引き出せるようなシンプルなデザイン。
最大のテーマは”変わらない価値観”の追求。
いいものはいつだっていいはず。
定番と呼べるくらいの自信作を毎年作り続けたい。
何度も着て、何度も洗濯をして
何年か着て、ボロボロになって、
買い替えたくなった時に同じものを差し出せる自分でありたい。
誰かの欠かせない日常の道具のような洋服を創るのが僕の夢であり目標です。
大好きな洋服を生業にできている幸せを日々感じながら mokusiro を創っています。
mokusiro naoya miyanokoshi